森川清治郎巡査
日本統治時代に台湾人のために尽力した日本人が、のちに「土地神様」として祀られています。台湾で「神様」として祀られている森川という巡査について詳しく紹介しています。 日本統治時代に台湾人のために尽力した日本人が、後に土地神様として祀られたという話はいくつかあります。日本人は、魏志倭人伝の昔から、逆境でも不平不満を言わない、盗みを嫌う、名誉に命をかける、貧しくとも高貴である、災害や不幸に負けずまたたくうちに復興するといった美徳を持っています。日本統治時代の台湾でも、そうした日本人たちは各地で活躍し、台湾人のた ...
金門島の戦いで台湾を死守した日本人
金門島の戦いで台湾を死守した日本人・根本陸軍中将がいた。 1949年1月根本氏など旧帝国陸軍軍人7名は、5月に東京を出発し、宮崎県の延岡沿岸から台湾に向けて出発し、7月10日に基隆(キールン)に到着。8月に根本氏は福建省に赴き、国民党軍の作戦に参加した。旧日本軍高官を含む軍人たちが内戦中の中国大陸に渡り、国民党軍に参加していた、国民党軍と行動を共にしている可能性が高いことを日本政府が公式に認めたことになる。白団は1949年から1969年までの20年間、団長以下83名に上る団員が台湾で軍事教官として活動し、 ...
士林国民小学 六士先生之墓
明治教育界の先駆者、伊沢修二 1895年、日本による台湾統治の開始と同時に伊沢修二が創設した芝山巌学堂「士林国民小学」をこの小学校の始まりです。芝山巌学堂が創設された翌年、日本人教員6名が土着の匪賊(ゲリラ)に惨殺されるという痛ましい事件が起りました。この犠牲者を祀る「六士先生之墓」は、戦後蒋介石政権によって破壊されたのですが、士林国民小学の校友会の手によって立派に再建されました。 小学校に音楽教育を導入した功績もある。「仰げば尊し」は伊沢の作曲とも言われています。1895年4月、台湾の初代総督に内定して ...
台湾総督府の技師八田興一
時代は前後しますが、台湾人に今でも愛され続けている日本人後藤新平を紹介します。後藤は、第4代台湾総督児玉源太郎を補佐する民政長官として児玉に同行し、1898年3月に着任しました。着任後旧慣制度の改善に努めていきます。 台湾人の悪習である阿片吸引の禁止でした。阿片吸引はオランダ支配時代から台湾に広まり、華僑を経て台湾に持ち込まれたとなっています。下関講和会議でも李鴻章は伊藤博文に対し“貴国は台湾で土匪(ゲリラ)と阿片に手を焼くよ”と捨て台詞を吐かれたというエピソードが残っているほどです。阿片についての日本の ...
慰安婦記念館「おばあちゃんの家」
台湾の山地や海岸地帯に原住民が住んでおり、その神話の中には、日本人が兄弟・同胞として登場しています。同じく台湾統治を行ったオランダや中国(清)は、原住民神話には敵として登場してきます。日本の台湾統治は、日清戦争終了から第二次世界大戦が終わるまでの半世紀間続き、先の二百年を超える中国(清)の統治に比較し、日本の統治は見事でした。清の統治時代は、官吏の腐敗で百件を超える騒乱があったに対し、台湾のために命をささげた人たちも数多く出た日本の統治とは大きく違いていました。この本質により台湾人の日本ひいきを生まれまし ...
嘉義農林学校野球部
近藤兵太郎をご存じでしょうか。1931年(昭和6年)日本統治(日本植民地)時代台湾南部の小さな町・嘉義(かぎ)弱小だった嘉義農林学校野球部(略してKANO(カノ)の選手たちが日本人監督の指導のもとで努力して練習を積み重ね、日本の甲子園大会に出場して決勝戦まで進みました。“俺がお前たちを必ず甲子園に連れていく”。当時嘉義で会計の仕事をしていた近藤兵太郎は野球部の指導を引き受け、厳しい練習を開始。球場を神聖な場所として一礼することも教えます。 台湾の高校の野球部は日本人生徒のみで構成されていることが多かったそ ...
台湾の製糖会
新渡戸 稲造と台湾には深い繋がりがあります。新渡戸は、39歳で台湾総督府の技師として赴任しました。 1906年12月には明治製糖株式会社が塩水港庁に設立され、さらに日本の大日本製糖株式会社も台湾へ進出します。台湾製糖も21年7月に九州製糖工場を竣工させ、台湾で製造した原料糖を神戸と九州の2工場で精製する体制を築きました。 新渡戸の努力によって発展した台湾の製糖会社は、45年日本の敗戦によって大きく様変わります。台湾における台湾製糖、塩水港製糖、大日本製糖、明治製糖の4社は、その資産を中華民国政府によって接 ...
台湾の美味しいフルーツ 「りんご」番外
りんご/苹果[一年中] 台湾では日本では考えられないくらい果物の種類が豊富です。台湾特有の果物・台湾で出会った美味しく珍しいフルーツ 日本と比べると気候も1年中温暖なため、日本で栽培・収穫でき果物のほとんどは台湾でも栽培できます。例えば、下記のような果物は台湾でも栽培されています。 台湾では栽培し難い果物があります。それは、「りんご/苹果」píng guǒです。台湾でも梨山などの山岳地方では栽培されているようですが、かなり小さく、酸味がつよいのが特徴です、又市場に出回るほどの収穫量がないため、一般的な食品 ...
台湾の美味しいフルーツ 「スターフルーツ」
スターフルーツ/楊桃[一年中] スターフルーツ。 中国語では「楊桃/yang tao)。南国フルーツのなかでは、比較的、よく知られています。スターフルーツを星型に切るのは、間違いではないですが、見た目を重視しています。スターフルーツは、皮ごといただくのでよく洗います。そして、上下の星形の先端部分を切り落とします。この部分は、苦みなどがあり美味しくありません。 スターフルーツは、カタバミ科ゴレンシ属の常緑の樹です。10m以上に成長する。幹や枝から濃いピンク色の小さな花をつけた後、薄いグリーンの果実がぶら下が ...
台湾の美味しいフルーツ 「グアバ」
グアバ/芭樂[一年中] 台湾でのグアバについての特徴、種類を紹介します。台湾では中国語で「芭楽(芭樂)」と呼んでおり、ピンイン発音にすると【Bālè】のようになり、カタカナ中国語で書くと【バーラ】のようになります。日本語の和名では蕃石榴(バンジロウ)と呼ばれていますが、中国語でも同じ表記になりますが、台湾では芭楽が一般的な呼び名です。 日本では、熱帯や亜熱帯気候の下で繁殖する果物ですので沖縄県の一部でのみでしかグアバの栽培はされていません。 台湾のグアバの概要は、 台湾では、通年でグアバは生産されている。 ...
話題の完熟『台湾産パイナップル』
パイナップル/鳳梨[一年中] 台湾を旅すると名産パイナップルケーキに出会えます。パイナップルケーキは、パイナップルだけではなく、冬瓜が含まれる事に気づきます。では台湾パイナップルはどうでしょう。 台湾から入荷する金鑽鳳梨(パイナップル)は主に台農17号という品種で樹の上で熟度をあげた完熟パインとなります。そのためとても甘いパイナップルとなります。舌がヒリヒリしにくく、食べやすいパイナップルと言われております。樹で完熟させるから、とても甘い。通常パインは未熟なまま輸入することが多いですが、台湾パイナップルは ...
台湾の美味しいフルーツ 「バナナ」
バナナ/香蕉[一年中] 台湾バナナは濃厚な甘みと風味が感じられる美味しいバナナです。日本ではフィリピンバナナが主流ですが、最近では多く出回るようになっています。台湾のフルーツといえばマンゴーやパパイヤなどを思い浮かべる人が多いかもしれませんが、1960年頃までは日本でバナナといえば台湾バナナのことを指していました。濃厚で甘い台湾バナナは幅広い年齢層で好まれています。最近ではフィリピン産のバナナが市場に多く出回って、台湾バナナについてはあまり知られていません。ここでは台湾バナナの品種や特徴、旬の時期などにつ ...
台湾の美味しいフルーツ 「レンブ」
レンブ/蓮霧(11~6月) 英語で「ワックスアップル(Wax Apple)」と呼ぶだけあり、少しリンゴに似ています。 中国語では「蓮霧(lián wù)」 原産地はマレーシアやシンガポールで、台湾、インド、フィリピンなど亜熱帯から熱帯気候の国で多く生産されています。 レンブ(ワックスアップル)触った感じはツヤツヤで、リンゴや梨に似ています。また、レンブのおしりの部分には割れ目があります。色が濃く、割れ目が食い込む様に窄めば窄む程甘い傾向があります。皮はむかなくてもいいので、水で洗ったらそのままかじりつくこ ...
台湾の美味しいフルーツ 「なつめ」
なつめ/棗子(12~2月) 台湾ではナツメは主に2つの食べ方があり、一つは新鮮な果物、もう一つは乾燥ナツメを食材として使用する。台湾フルーツというと南国の夏の果物のイメージが強すぎます。冬の時期には気候の面でも日本と似ている部分が多いため、この時期の現地のフルーツの種類も日本で食されている果物と同じようなものが店頭に並びます。 果物のインドナツメ(棗)は台湾では蜜棗(Mìzǎo)または蜜棗子(Mìzǎo zi)と呼ばれています。台湾でも乾燥ナツメは漢方食材の一つとして頻繁に使用されています。それと同時に、 ...
台湾の美味しいフルーツ 「オレンジ」
オレンジ/柳丁(12~2月) 台湾の冬の風物詩に出てくる果物と言えば、意外に日本と似ていてみかん。10月~翌年2月までが旬の時期で、台北にも地方からトラックで売りに来る人がたくさんいます。 台湾のみかんは「柳丁(リュウディン)」と呼ばれます。北京語では本来「柳橙」と書くようですが、台湾語では「柳橙」も「柳丁」も発音は同じ「Liú-teng(リュウティン)」。いつの間にか「柳丁」の記載が台湾では主流になっています。 柳丁は日本の温州みかんと比べると皮は厚め、種が多めで、食べやすさに関しては若干劣ります。日本 ...