ひと味違う新たな発見を求めて馬祖へ (8)
「馬祖酒廠」 台湾馬祖列島の歴史遺産は「馬祖酒廠」。南竿島の復興村にあり、天然水を使った高梁酒、大麴酒などを作っている酒廠(お酒の工場)で、工場内はふわりと老酒の豊かな香りが漂っています。また、工場内には、予約制の試飲スペースや販売所、珍しいお酒の展示、工場の歴史を知ることができる試写室なども行っており、貴重なお酒のボトルの数々を眺めながら試飲などを楽しめます。八八坑道も管理しているので、坑道の見学後に寄るコースが定番です。
ひと味違う新たな発見を求めて馬祖へ (7)
「馬祖巨神像(祈福坑道)」 台湾馬祖列島の歴史遺産は「馬祖巨神像(祈福坑道)」。馬祖列島の南竿島の丘の上にそびえる、2009年に完成した高さ28.8mの「馬祖巨神像」は、10年以上の歳月をかけて造られた世界一高い媽祖神像です。毎日の平安を祈るという意味で、365個の花崗岩の塊を積み上げて造られ、媽祖の故郷である中国の媚州島を遠く見つめる穏やかな表情は、神々しさがにじみ出ています。巨大な像の周囲には12枚の彫刻があり、媽祖が神様になった物語をできます。像の真下あたりに発見された門前山坑道は、ここをくぐると願 ...
ひと味違う新たな発見を求めて馬祖へ (6)
「八八坑道」 台湾馬祖列島の歴史遺産は「八八坑道」。南竿島にある、花崗岩を掘って作られた「八八(Baba)坑道」もまた戦時遺構を有効活用した事例で、ひんやりした全長200mの坑道内には馬祖名物・老酒を熟成させた酒壺がズラッと並べられています。戦前は住民が海賊から逃れるために使っていた山洞でしたが、戦争に備えて銃器や弾薬を置くための地下道にされました。現在は陳年老酒(陳年高粱)と陳年大麴酒を保存する酒蔵として使用されています。道の入り口には大きな樽がずらりと並び、トンネル内部は一年を通して一定の気温と湿度で ...
ひと味違う新たな発見を求めて馬祖へ (5)
「青の涙」を見るならココ!津沙村にある「津沙客桟」 馬祖列島の中心に当たる南竿島。台湾本島から空の便やフェリーも就航しています。「青の涙」を観賞できるスポットは島の多くに点在していますが、中でももっとも美しいと評判の島南岸部には、かつて島一番の大きな漁村として栄えた津沙(Jinsha)集落が存在します。少しジブリ感も漂う伝統集落の目の前には金砂のビーチの津沙湾が広がります。その津沙村の中でもひときわ見晴らしのいい高台に建てられた民宿「津沙客桟」は「青の涙」を観賞するのに最適な宿。築100年を越える石と木組 ...
ひと味違う新たな発見を求めて馬祖へ (4)
「北海坑道」で開催される「青の涙鑑賞ボートツアー」 もし不運にも「青の涙」を海で見ることができなかったら、南竿島南部にある戦時遺構「北海坑道」で行われる「青の涙観賞ボートツアー」がおすすめ。かつて遊撃戦用の船舶を停泊させていた全長640mの地下トンネルは、現在一般公開されています。引き潮の夕方頃までは坑道内の遊歩道を散策できますが(日によって干潮時間が異なるため注意)、潮が満ちる夕方以降は坑道内の水路をボートで移動し、ボートの上から「青の涙」を観賞することができます。ボート乗り場のライトを消すと、そこは一 ...
ひと味違う新たな発見を求めて馬祖へ (3)
「馬祖で見られる神秘のベール「青の光」 そんな馬祖列島の観光の目玉がこの青の光の神秘のベール、通称「青の涙(Blue Tears)」で台湾語では「藍眼涙」で知られる夜光虫による発光現象です。日本をはじめ世界中でこの現象を目にすることはできますが、赤潮の発生など偶発的な自然条件に左右されることに対し、馬祖では毎年4~8月末まで日常的に発生しています。馬祖列島は主に5つの島(南竿島、北竿島、東引島、東莒島、西莒島)で構成されていますが、どの島でもこの「青の涙」を見ることができます。青の涙を安定的に見られるシー ...
台湾の神秘 馬祖列島
台湾海峡に浮かぶ馬祖列島 台湾本島から北西へ約200km、中国大陸からわずか20kmの至近距離に浮かぶ馬祖(日本語読みは“ばそ”、台湾語読みは“Matsu”あるいは中国語読みでは“Mazu”)列島。中国本土にて共産党が政権を掌握して以来、蒋介石率いる国民党は台湾本島へ逃れ、1950年以降台北に新政府を樹立して共産党と対立します。その最前線に立たされたのがこの馬祖列島。もともと中国との国交が盛んでのどかな漁村の島でしたが一変して軍事要塞化し、台湾本島からも隔絶され、一般の往来は厳しく制限されてきました。時が ...
馬祖列島 台湾観光
ひと味違う新たな発見を求めて馬祖へ 馬祖へのアクセスは決して便利とは言えません。飛行機は台北松山空港と台中空港から、フェリーは台湾北部の基隆港からは毎日1便(所要8~10時間)就航しています。近年までベールに包まれていた馬祖だからこそ、「青の涙」や戦時遺構も含めて、手付かずの自然やのどかな漁村の風景など数々の魅力が眠っています。台湾にちょっと飽きてきたら、新たな発見を求めて是非、馬祖を訪れてみてください。連江県に属する馬祖列島は、澎湖島、金門島とともに台湾の7つの離島の1つ。北竿島、南竿島、東莒島、西莒島 ...
高雄からリゾート島「小琉球」へ(10)
「大福漁港(公館埠頭)」 小琉球の漁民たちの船はここに停泊しています。小さな島ですが、毎朝市場は大勢の人が集まり、大にぎわい。魚は小さなサメとかがそのままの形で、売られています。魚の種類は確かに豊富です。野菜や果物は台湾からで、小琉球名物の香腸の店もありました。通りを歩くと、民宿がいっぱいで、個性を競い合っています。日本時代の家屋もきれいに残っていたし、のどかな漁村の様子が感じられます。島ならではの食べ物も多いです 昨日のマントウ、今朝はネギ餅も売っています、 小琉球で一番有名な香腸の店です 賞状もこんな ...
高雄からリゾート島「小琉球」へ(9)
「白い灯台 」 今は財政部の管轄下、小琉球の象徴と言えば、花瓶岩かこの白い灯台。が!しかし、案内人李さんの話しによると、ここにも不吉なストーリーが隠されていました…。その昔日本統治時代のことですが、戦争が終わった時、この灯台を最後まで守っていた日本人たちが集団自殺をしました。彼らがかわいがっていた白い猿がいたのですが、やがてその猿は村に出没し始め、住民に不吉なことが起こり始めました…とここまで話して、李さんは、キャー怖い~もうだめ~と言って話しを中断したので後はわかりません。ただ今でも島の住民たちは、極力 ...
高雄からリゾート島「小琉球」へ(8)
蛤版湾(威尼斯海灘・ベニス海岸) 小琉球で一番きれいな海岸。海の中にある石は、ここから急に深くなるから気をつけてと、島民が故意に置いた目印です。あまりの美しさに足を入れてしまう人、ご注意を。 「烏鬼洞 」 「有鬼(幽霊がいる)」という意味の烏鬼洞は、海の浸食から作られた洞窟が最も多い観光地。洞窟内へ入って探検することもできますが、かなり暗くて狭いので、ちょっと怖い。怖いと言えば、この烏鬼洞の名前ですが、昔オランダ人に連れてこられた南の島の奴隷たちがいました。鄭成功がオランダ人を一掃した後、彼らは烏鬼洞に住 ...
高雄からリゾート島「小琉球」へ(7)
「山猪溝」 珊瑚の石灰岩に木々や緑がまとわりついたジャングルのようなところです。早朝の清々しい空気の中、荘厳な雰囲気も漂っています。ここは絶対早朝に来るべきですね。ミステリアスな世界へ連れ行かれそう。洞窟や巨大な石、日本統治時代の防空壕や地下道などの史跡も残されています。さて、ここも名前の由来ですが、人間になる訓練をしていた山豚の妖精が、海辺で仙女に恋をし、彼女の衣服を盗み取って結婚を強いたのです。仙女は承諾するふりをして衣服を受け取ると天国へ飛んで帰ってしまい、傷付いた山豚の妖精は、悲しみ嘆き、怒り狂っ ...
高雄からリゾート島「小琉球」へ(6)
「碧雲寺」 竹林歩道の階段を上っていくと、碧雲寺がありました。観音寺とも呼ばれるこのお寺の歴史は200年。漁業に携わる人が多い小琉球では、寺や病もたくさんあります。このお寺は彫刻も素晴らしく、中に入ってお参りをする際は、靴を脱いで入ります。他のお寺ではここまでしないので、住民が観音様を大切にしていることがよく分かりました。彫刻をじっくりと見てしまいます 「阿婆マントウ」 民宿へ戻る前に寄ったところは、中華まんじゅう(マントウ)のお店。朝の5時過ぎからお昼まで空いているこのお店。今店頭で作っているのは明朝の ...
高雄からリゾート島「小琉球」へ(5)
「海鮮三昧 」 日も暮れて来て、お腹も空いてきました。小琉球に来たら海鮮料理。島で有名な「達欣餐廰」へやってきました。レストランにはメニューがなくしかも大皿料理。小人数だと困ります。少量で出せる料理をアレンジしてもらうしかないでしょう。12品ほど出ましたが、中でも小琉球ならではの料理をご紹介します。 マグロの刺身 東港と言えば、まぐろ。ここまで来てマグロを食べずに帰ったら、何しに来たの?と言われるほどです。 「鱿香東坡肉」 スルメの出汁で煮た油身の豚肉。肉にまろやかさと深さが加わり、出汁も白いご飯にかけて ...
高雄からリゾート島「小琉球」へ(4)
「沙瑪基島露営区 」 ここはキャンプ場でもあるので、1年中バーベキューを楽しむ人たちでいっぱいです。東港の方に向いた緑の芝生には、寝転がって、ボーっとしたり、星空を眺めたりする長椅子が並べられています。遅くなると対岸にある東港の夜景が見えます。ここは宿泊施設もあり、民宿は2000元~、テントは300元~。自転車や凧上げ、天灯上げもできます。