ドラゴンフルーツ/火龍果(6~11月)
台湾ではドラゴンフルーツを中国語で「火龍果」と表記しており、中国語のピンイン発音では「Huǒ lóng guǒ」となります。ドラゴンフルーツの現物を見てみると、果物の外観は龍が火を吹いた時の様子にそっくりです。台湾で栽培されているドラゴンフルーツは、表皮が赤色で、表皮からは炎が燃えているような、ヒラヒラとした皮がたくさんあり、とても面白い形状をしています。一般的に、果物は皮を剥いたりしなくても、美味しそうな甘い香りがしたりします。ドラゴンフルーツは、表記に鼻をくっ付けて匂いを嗅いでも、少しだけ青臭い匂いがあるだけで、ほとんど香りがありません。刺激的な激しい外見とは相反して、皮を剥かなければ、ほとんど匂いがない珍しい果物なのです。サイズは、10cm程度の大きさで、ソフトボールを卵型に少し変形させたような形状です。ドラゴンフルーツは、サボテンの一種から結実する果実なのです。サボテンは、原産国は中南米のほうだそうです。アジアでは台湾をはじめとして、中国南部やベトナムやマレーシアなどの東南アジアでも栽培されているとされています。
台湾でのドラゴンフルーツの種類は、主に二種類あります。
- ホワイトドラゴン: 紅皮白肉種
- レッドドラゴン : 紅皮紅肉種
ドラゴンフルーツの店頭価格は、その年の収穫量、時期、天候の状況などによって、大きく変動します。因みに大体、台湾でのホワイトドラゴンの値段: 20元/個(24元/斤)
ドラゴンフルーツは採りたてのフレッシュなものよりも、常温で数日間、追熟した方が美味しく食べられます。表皮が少し干からびて、果肉が完熟した時がドラゴンフルーツの食べ頃です。ドラゴンフルーツは食べる前には、必ず冷蔵庫などで、冷やしておくことをお勧めします。冷やしたドラゴンフルーツは、生温いものと比べて、美味しさが10倍くらい違いますよ。
ホワイトドラゴンは表皮だけは赤色ですが果肉は見事に白色をしています。一方、レッドドラゴンの果肉は濃赤色、あるいは濃い赤紫色で、2種類のドラゴンフルーツの違いが引き立ちます。ドラゴンフルーツを食べる時は一口サイズにカットします。レッドドラゴンを切る時は、果汁が飛び散ることがあり、真っ赤な果汁は白い服に付いてしまうと、洗濯しても、なかなか色が落ちないので注意してください。
ホワイトドラゴン(白肉種)
- 果肉はジューシー
- 甘さは赤肉種と比べるとやや控えめ
- 酸味は赤肉種と比べると少し感じる
- 淡白な味だけあって食べやすい
レッドドラゴン(赤肉種)
- 果肉は濃厚
- 甘さはホワイトと比べると少し強い
- 酸味はほとんど感じられない
- 食べた後、舌が赤くなる
- 食べた翌日、おしっこが赤色になります(笑)