柿/柿子(10~12月)
台湾の柿は,渋柿と甘柿の2種類に分かれます。渋柿は大きく、形が整っており、渋抜き処理をしてスナックにします。この柿は脆柿と呼ばれます。甘柿は大きく、頂上部にふくよかな丸みがあり少しつぶれた球形です。そして果皮は樺色で、熟すと真紅に変わります。色つやは艶やかで、肉質が繊細であり、さくさくとジューシーで、甘みが強く、口当たりは最高です。甘柿は渋抜きせずに、そのまま食べられます。
台湾の干し柿は、軒先に吊るして作る日本の吊るし柿とはちょっと違って、収穫した柿を一面に敷いて天日干しにします。台湾の干し柿「柿餅」を作っている風景は太陽の光を浴びて美しく、どんどん濃いオレンジ色になっていく姿がカメラ愛好者たちに大人気! 新竹県新埔鎮の旱坑里にある味衛佳柿餅觀光農場は初秋早々から干し柿を撮る一大人気スポットになっているほどです。新竹県新埔鎮旱坑里の干し柿作りは170年以上の歴史があり、毎年の9月に入ると干し柿を作る作業が始まります。柿は、石柿、牛心柿、筆柿という3種類があります。台湾の柿は種なし柿で日本の柿ほど大きくないため、果物として販売されるだけでなく、干し柿にもされます。旱坑里の干し柿は柿の皮を剥いて、ヘタのほうを下に向けて天日干しをし、太陽の下に並べます。そして表面をマッサージするように少しフニフニと押し、形を整えるそうです。それを繰り返し、5日から1週間ほどで柿餅が完成です。