台湾のオレンジ、日本産ミカンに近く親近感をもって楽しめます。ではその種類と特徴を紹介します。
茂谷柑
台湾産のみかんの中では、外観が最も日本のみかんと似ている品種ですが、温州みかんと比べると平均的に大きさが大きいものが多いです。味も日本の温州みかんに近いですが、水分量が多くジューシーなため、日本のみかんと比べると味や風味が薄く感じるものもあります。
- 甘味 : 甘さは強い
- 酸味 : 酸味は強い
- 香り : 香りも強い
- 産地 : 台中、嘉義、南投
- 時期 : 1月~2月
柳丁(リョウディン、別名:柳橙)
台湾ではオレンジの位置付けの柑橘フルーツです。他のみかんやオレンジと比べると、大きさは小さめで、皮は薄く剥き難いため、ナイフで切って食べることが多いです。また、絞りたてのオレンジジュースとして利用されることが多いのも柳丁です。種が多いため食べ難いことも特徴の一つでしょう。
- 甘味 : 甘みはあまり強くない
- 酸味 : 酸味は少し強め
- 香り : 香りはあまり強くない
- 産地 : 台南、雲林、嘉義
- 時期 : 12月~翌年3月
桶柑(タンカン)
日本の温州みかんと、オレンジのように少し大きめの形状ですが、皮を剥いて食べることができます。ただし、皮は厚めで少し剥き難いものもあります。ポンカンとネーブルの交配種になるため、内皮は薄めのものが多く、水分量も多くジューシーなのが特徴でしょう。この品種の皮を剥き、一つ食べただけで、部屋の中が柑橘の香りに覆われるくらい、香りが強く濃厚です。
- 甘味 : 甘みは比較的強いほう
- 酸味 : 酸味はあまり強くない
- 香り : 香りは強く濃厚
- 産地 : 台北、宜蘭、新竹、台中、台東
- 時期 : 12月~翌年3月
椪柑(ポンカン)
日本でも愛媛県や鹿児島県などで生産されているポンカンと同品種になります。上記のタンカンと比べると、皮が剥きやすく、食べやすいのが特徴でしょう。
- 甘味 : 糖度は高い
- 酸味 : 酸味は少ない
- 香り : 香りは強く濃厚
- 産地 : 嘉義、台南、新竹、苗栗、台中、南投、雲林
- 時期 : 10月~翌年2月