龍眼(7~9月)
ライチを少し小さくしたような果物なのです。台湾の古い言葉で、8月を桂月と呼びます。龍眼を桂月と呼びます。龍眼とライチの味を比較すると、龍眼の方が甘さ詰まっているように感です。台湾では庭に龍眼を植えている家が多くて、夏になると竹をTの字形にした竿を使って龍眼の実を獲ります。台湾の旧暦7月15日は日本でいうお盆で、龍眼をご先祖様にお供えしてから食べるのが習慣になっています。
生産地と旬
台湾、日本(八重山列島などの一部地域)、中国、他アジアが生産地。台湾では特に嘉義と南投のものが有名。生産の最盛期は7月~8月。成木は10mを越える。見た目は同じムクロジ科のライチに似るが、ライチよりも酸味が少なくやや小ぶりです。果物としての呼び方は龍眼(ロンイエン=日本語発音:リュウガン)。種と皮を取り除いて乾燥させてものは桂圓と呼ばれ、ケーキのトッピングやスープの材料として使われます。
滋養と養生する季節
秋風が吹く時期は、滋養と養生する季節だと言われます。この季節は、台湾産の「龍眼」(リュウガン-果物)を干したもの、「龍眼乾」(ドライ龍眼)及び「桂圓肉」(ドライ龍眼の実の部分)は食べ滋養と養生を補います。直接お茶うけとして食べ、湯に入れてお茶のように飲んでも美味しい。 龍眼は台湾南部の台南、中部の台中と南投、南部の高雄と嘉義などの標高の低い山間部で育つ。収穫期は7月中旬から9月中旬まで。龍眼は直接食用できる、火にかけることで「龍眼乾」にでき、さらに皮を剥いての「桂圓肉」は漢方薬の古い書物に書かれた、重要な滋養の薬材である。 伝統的な「龍眼乾」は、農家が窯で龍眼の木で4日間昼夜を通してゆっくり燃やし、龍眼から水分を抜き燻製化、龍眼の持つエッセンスを凝縮します。伝統的な手法で作られた「桂圓肉」は、外観は赤く潤い、弾力的な甘い食感で、濃い炭焼きの香りと果実の香りが重なる深みを生み出す。 「龍眼乾」は台湾で生産できる数少ない漢方薬材。添加物は一切入っておらず、天然かつ安全で環境に優しい、現代人が重視する健康の特色を併せ持っています。