客家料理(はっかりょうり、中国語: 客家菜)は、中国の広東省、江西省、福建省、香港と台湾の新竹県、苗栗県、高雄市美濃区、マレーシアなどに住む客家(民族)の郷土料理です。
客家は、秦代より、華北から6度に渡り華南への大規模な集団移動をしてきたとされ、広東省東部、香港の新界、江西省南部、福建省西部の山地や丘陵地帯を中心に生活をしています。さらに四川省、広西チワン族自治区などへ移住、台湾、マレーシア、インドネシア、フィリピンなどへ移住した人たちも多くいます。これらの広範な地域で伝統的に食べられてきたのが客家料理です。客家人(はっか人)とは、独自の文化や客家語を共有する人々のことです。中国大陸の北部からアジア各地に移住を繰り返してきた民族は、台湾各地にも集落があります。それゆえ彼らの料理には、各地を転々とする生活で欠かすことのできない、漬物や乾物などの保存食が多いのが特徴です。また肉などの脂料理も多く、その理由は他民族との争いを回避するために余儀なくされた、山間部など農地に向かない土地での生活において、厳しい開拓作業にも耐えられる体力をつけるためだったそうです。新たな移住先でも、その土地毎の特長を取り入れ、進化を遂げていった客家料理。その中でも、台湾でポピュラーな料理をいくつかご紹介します。