「新竹站(駅)と駅前」
台湾鉄道の新竹站(駅)は 1913年に松崎万長氏という日本人の設計氏によって建てられました。松崎万長氏は台北市の西門紅楼も設計しています。新竹站(駅)は、実に築後100年を超え尚現役で活躍している台湾で最も古い駅舎です。台鉄 台中駅の駅舎もその歴史と堂々たる風貌で双璧だったのですが、2016年新駅と代わってその役目を終えています。国の重要文化財に指定されている現役の新竹駅はとても貴重で、やがては来ると思える新駅との交代前に実際に見て写真を撮っておきましょう。尚、2015年の2月にはJR報東京駅と姉妹駅提携をしています。日本と台湾の駅はたくさん姉妹提携をしていますが、そういうニユースに触れるたび何かしら心が温かくなる事を覚えます。駅を出て正面に立つと、右前に太平洋SOGOの白い建物があります。あまり高い建物がない新竹では、方向がわからなくなった時に白い太平洋SOGOビルが結構役に立ちます。駅前の道路を渡って少し離れて、改めて駅舎全貌をつぶさに見ていると、建築に詳しくなくとも、日本人が設計したと思うと心に響くものがあります。
城壁の街 新竹と日本統治時代を訪ねて(3)