中国との国境 金門島

台湾 金門島に渡ってみる。(2)

「中国への依存」
台湾本島から離れた金門は、中国への依存を深めている。8月には福建省側から金門へ水を供給する海底送水管が開通して記念式典が開かれた。水不足に悩まされてきた金門の住民にとっては喜ばしいニュースで、水をたたえた貯水池を見学に行くと、「両岸通水」を祝うアドバルーンが残され、宙に浮かんでいた。式典で地元の金門県長は、「水がつながった次は、電気と橋だ」と語った。島には観光収益や特産のコーリャン酒の醸造のほか、有力な産業はない。次々と高層ビルが建つ対岸のアモイの発展を見て、中国側に魅力を感じる金門の人々の気持ちは想像できる。

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