時代は前後しますが、台湾人に今でも愛され続けている日本人後藤新平を紹介します。後藤は、第4代台湾総督児玉源太郎を補佐する民政長官として児玉に同行し、1898年3月に着任しました。着任後旧慣制度の改善に努めていきます。 台湾人の悪習である阿片吸引の禁止でした。阿片吸引はオランダ支配時代から台湾に広まり、華僑を経て台湾に持ち込まれたとなっています。下関講和会議でも李鴻章は伊藤博文に対し“貴国は台湾で土匪(ゲリラ)と阿片に手を焼くよ”と捨て台詞を吐かれたというエピソードが残っているほどです。阿片についての日本の ...