中国南東部、福建省アモイ市のすぐ沖合に金門島という島がある。中国大陸から10キロも離れていない。1949年の中台分裂で国民党政権が台湾に逃れた後、台湾側が島を実効支配している。台湾本島からは200キロも距離があり、中国と向き合う最前線の離島だ。台湾軍も駐留している。台北から向かうなら、市内の松山空港から金門へ定期便が飛んでいる。立栄航空は、季節や曜日によって異なるものの一日に10便ほど。双発のプロペラ機に搭乗して1時間で到着する。水曜の朝に乗った便は、60席余りの座席が満席だった。台北の松山空港で、金門島 ...