国際社会では、世界保健機関(WHO)に中華民国(台湾)が参加することの必要性を強調していている。日本との情報交換や防疫に向けた連携を引き続き強化したいとの考えを示している。中華民国(台湾)のWHO参加をカナダのトルドー首相も支持を表明し、日本・米国・カナダなどは、WHOに対し台湾は世界に貢献する能力と責任があるとして台湾への支持を示しており、政治的な要素によって台湾を排除しないよう訴えいる。台湾ではすでに8人の感染者が確認されているが、WHOの専門家による緊急委員会を22日と23日に開催には呼ばれていない。
中華民国(台湾)がWHO参加できない理由は、中国からの妨害としか考えられない。日本政府は、「わが国は従来より、国際保健課題への対応に当たっては、地理的空白を生じさせないべきだと考えている」と言及し、中国を念頭に「政治的な立場において、『この地域は排除する』ということを行っては、地域全体を含めた健康維持や感染の防止は難しい」と述べ、引き続きWHOに主張していく姿勢を示している。
カナダのトルドー首相は現地時間29日の国会答弁で、WHOへの台湾のオブザーバー参加を支持する姿勢を初めて表明した。中華民国(台湾)がWHOの会議でオブザーバーの役割を担うことは、国際的な健康コミュニティーに最大の利益をもたらすとの立場を示し、議員たちから大きな歓声を浴びた。
中華民国(台湾)と外交関係を持つカリブ海の島国、セントルシアは30日までに、台湾の参加を求める声明文をWHOに送った。