台湾原住民族を構成する民族
原住民族は、言語や文化の異なる複数の民族から構成されており、現在、行政院原住民族委員会によって、次の14民族が認定されています。
①アミ・アミスAmis(阿美族)
②パイワンPaiwan(排湾族)
③タイヤルAtyal(泰雅族)
④ブヌンBunun(布農族)
⑤ピヌユマヤンPinuyumayan(卑南族)
⑥ルカイRukai (魯凱族)
⑦ツォウTsou(卲族)
⑧サイシャットSaisiyat(賽夏族)
⑨ヤミYami(雅美族)
⑩クバランKavalan(噶瑪蘭族)
⑪タロコTuruku(太魯閣族)
⑫サオThao(邵族)
⑬サキザヤSakizaya(撒奇萊雅族)
⑭セデックSeediq(賽德克族)
これは当初から明確になっていたものではありませんでした。分類は揺れ動き民族によってはその呼称すら変化するような状態にありました。これら民族の分類がそのあり方に従って明確になってくるのは近年のことで、日本統治時代に行われた調査に基づいて呼称や分類が規定されていました。14民族のうち、アミスからヤミまでが日本統治時代に原住民族として分類されていた9民族です。他の5民族は亜族とされていた時代や、漢民族と同化の度合いの高い平埔族の一民族とされていたものでしたが、近年原住民族を14部族として認定されました。