台湾はもともとオランダ領ではないのではない。中国には台湾領有の根拠が無い
近年ますます、台湾への領土的野心を強める中国。その動きに危機感を強めている方々も少なくないだろう。台湾は、かつて日本が中国から一時的に奪って植民地にした説が日本社会ではまかり通っているが、それは史実ではない。実は、中国が台湾を支配する正当性はそもそもないのです。17世紀の台湾は、オランダ領でしたオランダ語で「フォルモスサ」
台湾には固有の原住民が存在する。台湾はもともと台湾であり、オーストロネシア語族、平たく言えば、フィリピンなどの東南アジア系の民族が生活していた国でした。一方、大陸中国は、漢民族以外の民族を、「夷狄(いてき)」と呼び、自分たちよりも劣った民族だと軽蔑してきた歴史がある。当然、台湾についてもそのような視点でしか見てこなかった。「台湾よ、お前の珍しいものや金品を寄越せ、そしたらお前らの存在を認め、大陸からの珍しいものをくれてやる」という、粗暴は扱いを受けていました。朝鮮「高麗族」(元南北朝鮮)も同様な扱いです。それはあくまで国と国の関係であって、それ以上のものではない。いわゆる朝貢関係をもって、支配権の根拠とはならないのです。