日本統治時代

日本統治の功罪

「日本統治の功罪」

鉱山の開発や鉄道の建設、衛生環境の改善や、農林水産業の近代化などで台湾の生活水準は向上し、農工業の生産も増加しました。戦争になると台湾で生産された食料物資が内地へ供給されたほか、高雄の飛行基地建設や、徴兵制の導入など、日本人と同様に台湾人も兵士や労働力として活躍しました。1945年には衆議院議員選挙法が改正され、台湾から衆議院議員が選出される道も開かれましたが、日本の敗戦により実現しませんでした。また満洲国の運営や中国との折衝で台湾人が登用されるケースも多かったようです。 日本の統治により台湾人の教育水準は上昇し、就学率、識字率ともに世界最高水準を達成しましたが、台湾では多くの有形・無形の差別があり、例えば初等教育においては主に日本人の通う小学校と、現地人のみが通う公学校は明確に区別され、又設備や人員等の面で日本人学校が優遇されていました。また公的機関や日本人の所有する企業では一定以上の昇進は見込めず、例えば台北市役所では課長以上の台湾人は一人もおらず、係長以下か給仕・お手伝いでした。

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