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台湾は独立国 中国との違い

中国と台湾の歴史をザックリまとめて紹介します。

1616年から1912年までの期間、中国には清という国でした。

清は大国でしたが、末期にはヨーロッパや日本と戦争をし、負け続けたくさんのペナルティーが課せられていました。具体的には、外国に領土を奪われる賠償金を支払うなどです。賠償金は、民衆の税金を増税し支払おうとします。民衆は清政府に不満を持ちはじめ、清末期には、民衆による大きな反乱がいくつか起きます。民衆の不満を背景に、孫文(中華圏では「孫中山」という名前で知られています)という男が立ち上がります。明治維新を成功させた日本にならって、孫文は近代国家を作り西洋に対抗しようと考え、革命(この革命を辛亥革命といいます)を起こし、清は滅亡し、中華民国という国をつくります。

やがて孫文は中華民国を運営する政党として、中国国民党(以下、国民党)を組織します。しかし当時の中国にはロシアから共産主義という考え方が入ってきており、不満いっぱいの若者たちに支持され、やがて毛沢東率いる中国共産党は力をつけ、対抗勢力になります。中国共産党(以下、共産党)の台頭です。孫文は、毛沢東率いる共産党を容認しますが、やがて孫文が亡くなると、国民党のトップが蒋介石に変わり、共産党を弾圧するようになります。国民党と共産党の対立が始まりです。日本は、19458月に第二次世界大戦に負け、台湾から撤退しており、国民党の中華民国が回収していました。国民党は共産党との内戦にかなり苦戦し、ソビエト連邦(ロシア)から武器の支援を受け共産党が優勢なってきます。

国民党は大陸を離れて台湾に逃げ込み、台北に臨時政府をおきます。国民党は日本人戦略家の協力もあり「あとちょっとで共産党が台湾に攻めてくる」というところで共産党を食い止めることに成功します。共産党は中国大陸で中華人民共和国(中国)を建国し、国民党は中華民国(台湾)を実効支配してきたわけです。現在の民主主義の台湾では、国民党は政党です。 台湾は、独自の政府、国会、裁判所、軍隊、通貨、アイデンティティなど、独立国に必要な機能を全て備えておりますが、他国からの承認が中華人民共和国(中国)の障壁により欠けています。現在、民主進歩党の蔡英文(さい・えいぶん)総統に期待されています。

 

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