台湾と香港には違いがあります。
香港の歴史
香港はもともと中国南部の小さな漁村にすぎませんでした。
しかし中国(当時は清という名前)は1841年のアヘン戦争でイギリスに敗北し、イギリスに香港をとられてしまいます。そして、香港はその後約150年にわたるイギリス統治を経て、1997年に中国へと返還されました。150年の間、イギリスは香港を自由貿易港として整備し、貿易に関税をかけませんでした。そこへイギリス式の資本主義制度が導入されたわけですから、香港の経済は飛躍的に伸びたのです。だから1997年に中国に返還された後も、香港は先進国並みの経済力を持っています。このように、香港は経済力や歴史や文化などあらゆる面で中国と異なります。香港は1997年までイギリスに統治されていて、それ以降は中国に返還された。よって、国籍は中国だけれど、経済力・社会システム・人々の考え方などは未だに西洋寄りで、「自分たちは中国とは違う」と考える香港人も多くいます。香港は1997年にイギリスから中国に返還されており、現在は完全に中国の一部となっています。しかし中国は2047年までは香港を特別行政区として扱い、香港に高い自治権を与えています。(これを1国2制度という。1つの国の中に、共産主義と資本主義の2システムが共存するという制度である。)しかし、近年、中華人民共和国(中国)の干渉が強く、1国2制度が守られない危険性が問題視されています。